岩崎 芳太郎
「インターローカル」は「グローバル」を越えた思想です。

いわさきグループCEO

岩崎 芳太郎
Yoshitaro Iwasaki

 インターローカルとは、インターナショナル(国際)とローカル(地方)を組み合わせた私の造語です。インターナショナルが国と国との関係を表現しているのに対し、ローカルとローカルが、国境や県境を越えて能動的かつ多面的に交流を行うことを表現するために創りました。
 現在の日本における地方は、長引く経済の低迷に加え、地場産業の衰退、民営化や財政難等での地方切捨てのダメージも大きく、文化・経済の両面で地域の自立性と独自性が見失われ、将来の展望を見出せない状況にあります。
 これからの時代に求められる視点は「インターローカル」です。
「日本の中の地方」、「アジアの中の地方」、「世界の中の地方」が自ら情報を発信することで、情報の交流・人の交流・物の交流を生み出すことができるのです。
 日本を、アジアを、そして世界を巻き込んだ、ローカルからの地球規模のウェーブを興す原動力、それこそが「インターローカル思想」です。

私が、「変わったやつ(他人と違う人)と仕事をしたい」と常々考える所以

 現在の日本、そして地方がおかれている状況を鑑みると、インターローカル思想を持つわが社においては、仕事に携わる者の独自の発想や経験値こそが大きな力となります。
 経営者の経営戦略を具現化することは最低限求められますが、それ以上の仕事をすることをわが社で働くことの喜びとして欲しいです。

 「オーナー企業」では企業内はもちろん対外的にも、常に経営者の「顔」が見えています。そして経営者の哲学がそのまま企業の経営に反映されます。オーナー企業だからこそ、経営者の哲学が生きるのです。いわさきグループの社員たることは、会社としてもそして社員自らも、一人ひとりの個性や人格を大切にしながら、道徳的かつ合理的な存在たることなのです。